ベトナム生活ではチップを渡すか渡さないか、いくらぐらい渡せば良いかは悩むものだ。はっきりした規定がないからだ。
チップが要らない場所
娯楽性がないところはチップを渡す必要はない。たとえばホテル、普通のレストラン、普通のカフェ、ファストフードなど。また高級レストランなどではチップをサービス料として請求してくるので請求金額を払えばよいのだ。
たとえばA料理に「400,000 VND++」と書いてある場合、一つ目のプラスは消費税(VAT)で10%加算され、二つ目のプラス(+)はサービス料で、普通食事代の10%であるが、10%以下の場合もある。つまり、「++」は20%増しというわけ。(しかしサービス料は税込前の10%か、税込後の10%かは調べていない)。
この場合チップを渡す必要がない。もちろん渡しても文句を言われないだろうが。
チップが要る場所
娯楽性があるところ。
まずマッサージ、整体などのお店はチップを渡す必要があるだろう。サイゴン(ベトナム)でマッサージに行く場合、以下の二つの料金を払う:
- チケット代、つまりマッサージ代、ベトナム語では tiền tic (= tiền ticket = ticket money)またはtiền vé (チケット代という意味)
- チップ代、ベトナム語ではtiền boまたはtiền boaまたはtiền típ (típ = チップ)
簡単に言うと①tiền tic(ティエン・ティック=チケット代、つまりマッサージ代)と②tiền típ(ティエン・ティップ=チップ)を払うのだ。
じゃ、チップ代はどのぐらい払えばよいの?
サイゴンではチケット代の半分をチップとして払うのが一般的だ。もちろん、貴方が気前良い人なら、チケット代の100%を払う。たとえば大変満足した時、チケット代とそれに相当するチップ代を払う。つまり、マッサージ代の2倍を払うのだ。
マッサージ代の半分をチップとして渡せば問題ないと思う。もちろんサイゴン人は気前良い人が多いから7割~マッサージ代を払う人も少なくない。
ハノイは正反対だ。ハノイでは5万ドン(250円ぐらい)のチップをあげると多いようだ。チップをあげる習慣がないもんだから。
というわけで、マッサージ代が40万ドン(2000円)のところでは普通60万ドン~80万ドンがかかる。私はチップを渡すのが好きじゃないからあまりマッサージに行かないことにしている。
風俗マッサージ
性工業、売春は禁止されている。しかし、マッサージ、洗髪リラックスサービス(gội đầu thư giãn)、若娘ヘアカット(hớt tóc thanh nữ)などの形にして風俗を経営するところがいっぱいある。
こういうところではチップはチケット代の100%となるところが多い。しかし、7割~8割を渡しても問題ないとされている。
チップが少ないと文句を言うところは悪質な店舗と考えたほうが良い。もともとチップは自由選択だからだ。
美人女性接客員がいるレストラン
こういうところは主に飲食中心なので、チップは食事代の5%~10%程度で良い。特に風俗ではないから。
少し風俗のカラオケ、飲食店
個室で隣に座りビールなどを絶えずオープンしてくれる(飲まないかもしれないが)。ビールを開けるたびにレストランの収入が増えるし、自分もコミッションをもらえるからそうする熱心がある。
こういう場合は普通食事代またはカラオケ代は50万ドン程度で、チップは20万ドン(千円)程度だ。つまり2~3時間ぐらい付き合ってくれると20万ドンのチップをあげよう。
美女カフェ
サイゴン人(男)は美女がないところにはなかなか足を運べない。全然風俗ではない。ただコービーを飲んで人を見るだけだ。
こういう場合飲み代5万ドン~10万ドンだから1万ドン~2万ドンぐらいのチップで良い。もちろん運命の美人と出会って一目ぼれになった場合は別だ。5万ドンでもチップをあげるのではないか。そうすると中が良くなり、結局財産のすべてを失っていく。が、それはまた別の話だ。今を楽しんでいれば勝ちだ。