「誘った」と言ってもサイゴンだから支払は割り勘になる。これはハノイと違う。ハノイでの「誘う」というのは「奢る」という意味。サイゴンでは割り勘でレストランに行く。奢る場合は「奢る」(tôi mời = 私が奢る)と言うのだ。
今回は相変わらず5区にあるHai Lúa(Tản Đả通りとNguyễn Trãi通りのコーナーに一する)に行った。ところでHai Lúaの名前だが、Hai=二(2)、Lúa=稲という文字通りの意味だが、Haiは西部語の「お兄ちゃん」、Lúaは「都会を知らず」という意味だ。つまりHai Lúaは「都会を知らない田舎のお兄ちゃん」だ。誠実なイメージなので、親しみのある感じだね。
じゃ、定番は何か?以下の二料理だ。
- Heo sữa quay 回転焼き乳豚
- Vịt quay 回転焼きカモ
大人5人と三才男の子一人なので、カモは足りない。だからVịt quay(ヴィット・クアイ)より好きなHeo sữa quay(ヘオ・スア・クアイ)を選んだ。Heo sữa quay一匹は5人にちょうど足りる。(前回4人で行ったが食べきれなかった)。
ベトナム語:
heo =豚(南部語)、北部語は「lợn」という。
sữa =乳
quay = 回転する、回る/回転焼きする
Heo sữa とは文字通り乳豚で、豚の赤ちゃん、つまり、生まれたばかりの子豚だ。
Heo sữa quay=回転焼き乳豚となる。
さあ、食事会はこんな感じ。
形に並べられたヘオ・スア・クアイ
最初に回転焼き乳豚とミックス野菜を注文
Heo sữa quayに付いているBánh bao chiên(揚げまんじゅう)は美味しい!
(具なし揚げまんじゅうだ)
Rau luộc thập cẩm =茹でミックス野菜
ベトナム語
rau =野菜、luộc = 茹でる、rau luộc=茹で野菜
thập cẩm=ミックス
ああ、茹でたキュウリもある。これはサイゴンの自由闊達な文化の象徴と言えるだろう。キュウリ、へちまなどはゆでて食べる習慣がある。食文化に素朴さがあるというわけだ。
回転焼き乳豚のクローズアップ: