2012年10月12日金曜日

ベトナム語アルファベット・ベトナム語音節一覧

ベトナム語アルファベット

ベトナム語には「j」「f」「z」「w」を使いませんが、2字の文字があります:
ch, gi, gh, kh, ng, ngh, nh, ph, th, tr
  • 「gh」「ngh」は「i」「e」「ê」の前に立つ時「g」「ng」の代わりに使われています。つまり、「g」は「i」「e」「ê」の前に立つ場合「gh」となり、「ng」は「i」「e」「ê」「y」の前に立つ場合「ngh」となります。
  • 「q」は独立に立たなくて「qu」となります。
  • 「th」は風を吐く「t」
  • 「gi」は「j」のように発音して「z」より重いです。ただ北部では「gi」( j ) と「d」(z)は同じ発音で「z」と同じ。ベトナム中部で区別がはっきりでしょう。
  • 「d」は「z」の発音です。英語の「d」(ディー)ではありません。英語の「ディー」は「đ」(大文字:Đ)です。
  • 「ch」は「チャオ」のように発音します。イタリアのあいさつ「Ciao」に似ています。「c」は「k」の発音です。
  • 「tr」は「ch」と同じですが、より重く発音します。ベトナム中部で区別されますが、北部と南部は「tr」「ch」とも「チャオ」のように発音するでしょう。
  • 「x」は軽く英語の「s」のように発音します。「sh」または「ks」ではありません。
  • 「s」は「x」より重く発音しますが、ベトナム中部でのみはっきり区別されるでしょう。
  • 「nh」は「ニャー」のように
  • 「g, gh」は「ガー」のように
  • 「ng, ngh」は「g, gh」プラス咽喉で空気を止めること

ベトナム語アルファベットの一覧

  • 大文字:A, Ă, Â, B, C, CH, D, Đ, E, Ê, G, GH, GI, H, I, K, KH, L, M, N, NG, NGH, NH, O, Ô, Ơ, P, PH, QU, R, S, T, TH, TR, U, Ư, V, X, Y
  • 小文字:a, ă, â, b, c, ch, d, đ, e, ê, g, gh, gi, h, i, k, kh, l, m, n, ng, ngh, nh, o, ô, ơ, p, ph, qu, r, s, t, th, tr, u, ư, v, x, y
合計:39個。「ng」と「 ngh」、「g」と「gh」を区別しなければ37個。さらに「c」と「k」を区別しなれば36個。

ベトナム語母音:
  • A, Ă, Â, E, Ê, I, O, Ô, Ơ, U, Ư, Y
  • a, ă, â, e, ê, i, o, ô, ơ, u, ư, y
ベトナム語子音:
  • B, C, CH, D, Đ, G, GH, GI, H, K, KH, L, M, N, NG, NGH, NH, P, PH, QU, R, S, T, TH, TR, V, X
  • b, c, ch, d, đ, g, gh, gi, h, k, kh, l, m, n, ng, ngh, nh, p, ph, qu, r, s, t, th, tr, v, x, y

ベトナム語アルファベットの発音

ベトナム語母音の発音:
  • A:日本語の「あ」
  • Ă:「A」に似ているが咽喉の通路を狭くして空気をより強く吐く
  • Â:「Ơ」に似ているが咽喉の通路を狭くして空気をより強く吐く。「A」より「Ơ」に似ている。「Â」と「Ơ」との関係は「A」と「Ă」との関係と同様。
  • E:「Ê」に似ているが、口を横方向に(最大限に?)伸ばして発音する。
  • Ê:日本語の「え」
  • I:日本語の「い」
  • O:「Ô」に似ているが、口内を大きく(最大限に?)して発音する。
  • Ô:日本語の「お」
  • Ơ:(「あ」+「お」)/2;「あ」と「お」の真ん中。日本語の「お」より口を横方向に広くする。
  • U:「Ư」のように口を横方向に伸ばして発音するのではなく、口を丸くしてキャンドルを吹くように発音する
  • Ư:日本語の「う」
  • Y:日本語の「い」、「I」と似ている。
ベトナム語子音の発音:
  • B:日本語の「べ」のように
  • C:日本語の「か」のように
  • CH:日本語の「ちゃ」のように
  • D:日本語の「ざ」のように
  • Đ:日本語の「だ」のようですが、「た」訛りが入っておらず完全に濁音
  • G:日本語の「が」、英語の「gang」。ただし東京訛りの「が」です。お年寄りの「ng」ではありません。区別:「NG」は喉を閉めてから発音するが「G」は喉を閉めずに発音する。
  • GH:日本語の「が」。「i, e, ê」の前に立つとき「g」の代わりに使う。
  • GI:日本語の「じゃ」
  • H:日本語の「は」
  • K:日本語の「か」ですが、風をはかない。英語の「k」と同じです。「K」は「C」と同じですが、「i, e, ê, y」の前に立つとき「C」の代わりに使う。つまり、「ka」はだめです(=> ca)。
  • KH:「か」プラス風を吐くこと。ロシア語の「H」と似ているが、より軽く。英語表記なら「k'h」でしょう。
  • L:英語の「L」と同様。
  • M:「ま」
  • N:「な」
  • NG:「G」に似ているが、喉を閉めてから発音する。「G」は喉を閉めずに発音する。
  • NGH:「i, e, ê」の前に立つとき「NG」の代わりに使う。
  • NH:日本語の「にゃー」のように。イタリア語の「Signora」の「ニョー」とまったく同じ。
  • P:「ぱ」
  • PH:「ふぁ」。英語の「F」と同じ。
  • QU:「くぁー」のように。たとえば「Quan」は「クァン」となる。
  • R:英語の「r」。日本語の「ら」に似ていますが、歌手さんの「LA」ではありません。
  • S:日本語の「さ」。「しゃ」というのはベトナム中部のみ。
  • T:日本語の「た」に似ているが、風を吐かずに完全に清音です。
  • TH:「T」プラス風を吐くこと。つまり完全に濁音ですね。
  • TR:「CH」、日本語の「ちゃ」に似ているが、ベトナム中部にのみ「CH」より重く発音する。
  • V:英語の「V」と似ている。 
  • X:日本語の「さ」より軽く発音すればよいでしょう。

ベトナム語音節の構成

[前子音 / 無し] + [韻]
例:TUYẾT、T =前子音、UYẾT = 韻
UYÊN:前子音無し、UYÊN = 韻
韻はいろいろベトナム語声調(語形6種類)がある:uyên, uyền, uyến, uyển, uyễn, uyện
後ろ子音:
無し、または:
C, CH, M, N, NG, NH, P, T
例:CA(無し), CÁC, CÁCH, CAM, CAN, CANG, CANH, CÁP, CÁT
後ろ子音がC, CH, P, Tの場合:声調2種類のみ、それは上がり声調(例:TUYẾT)と重み声調(例:TUYỆT)のみ。

ベトナム語音節一覧

前子音:[None], B, C, CH, D, Đ, G, GH, GI, H, K, KH, L, M, N, NG, NGH, NH, P, PH, QU, R, S, T, TH, TR, V, X
後ろ子音:[None], C, CH, M, N, NG, NH, P, T
(後日更新)
音韻を作る母音:A, Ă, Â, E, Ê, I, O, Ô, Ơ, U, Ư, Y
ベトナム語音韻一覧:下記、韻数の合計:547
ルール:
  • 「K / GH / NGH + E / Ê / I / Y + ...」のみ
  • 「C / G + A / Ă / Â / O / Ơ / Ô / U / Ư + ....」のみ(つまりE / Ê / I / Y以外)、例:CƠM
  • 「QU + ... + M」の結合はダメです。例:QUAM
  • 「QU + O / Ô / Ơ / U / Ư / Y + ...」の結合はダメです。
  • 「IÊM」の行、「IÊN」の行、「IÊNG」の行は前文字無しではだめです。
  • 「YÊM」の行、「YÊN」の行、「YÊNG」の行は前文字あってはだめです。
  • 「OI」以外は「C + O + ...」の結合はダメです。代わりに「O」を抜けて「QU + ...」を使います。たとえば、COANG => QUANG, COEO => QUEOなど。ただし「COI」は問題ありません(QUOIはありません)。
  • 結合として問題なくてもベトナム語に使わない音節があります。たとえば「VOANG」などは使われません。

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