ベトナム語アルファベット
ベトナム語には「j」「f」「z」「w」を使いませんが、2字の文字があります:
ch, gi, gh, kh, ng, ngh, nh, ph, th, tr
- 「gh」「ngh」は「i」「e」「ê」の前に立つ時「g」「ng」の代わりに使われています。つまり、「g」は「i」「e」「ê」の前に立つ場合「gh」となり、「ng」は「i」「e」「ê」「y」の前に立つ場合「ngh」となります。
- 「q」は独立に立たなくて「qu」となります。
- 「th」は風を吐く「t」
- 「gi」は「j」のように発音して「z」より重いです。ただ北部では「gi」( j ) と「d」(z)は同じ発音で「z」と同じ。ベトナム中部で区別がはっきりでしょう。
- 「d」は「z」の発音です。英語の「d」(ディー)ではありません。英語の「ディー」は「đ」(大文字:Đ)です。
- 「ch」は「チャオ」のように発音します。イタリアのあいさつ「Ciao」に似ています。「c」は「k」の発音です。
- 「tr」は「ch」と同じですが、より重く発音します。ベトナム中部で区別されますが、北部と南部は「tr」「ch」とも「チャオ」のように発音するでしょう。
- 「x」は軽く英語の「s」のように発音します。「sh」または「ks」ではありません。
- 「s」は「x」より重く発音しますが、ベトナム中部でのみはっきり区別されるでしょう。
- 「nh」は「ニャー」のように
- 「g, gh」は「ガー」のように
- 「ng, ngh」は「g, gh」プラス咽喉で空気を止めること
ベトナム語アルファベットの一覧
- 大文字:A, Ă, Â, B, C, CH, D, Đ, E, Ê, G, GH, GI, H, I, K, KH, L, M, N, NG, NGH, NH, O, Ô, Ơ, P, PH, QU, R, S, T, TH, TR, U, Ư, V, X, Y
- 小文字:a, ă, â, b, c, ch, d, đ, e, ê, g, gh, gi, h, i, k, kh, l, m, n, ng, ngh, nh, o, ô, ơ, p, ph, qu, r, s, t, th, tr, u, ư, v, x, y
ベトナム語母音:
- A, Ă, Â, E, Ê, I, O, Ô, Ơ, U, Ư, Y
- a, ă, â, e, ê, i, o, ô, ơ, u, ư, y
- B, C, CH, D, Đ, G, GH, GI, H, K, KH, L, M, N, NG, NGH, NH, P, PH, QU, R, S, T, TH, TR, V, X
- b, c, ch, d, đ, g, gh, gi, h, k, kh, l, m, n, ng, ngh, nh, p, ph, qu, r, s, t, th, tr, v, x, y
ベトナム語アルファベットの発音
ベトナム語母音の発音:- A:日本語の「あ」
- Ă:「A」に似ているが咽喉の通路を狭くして空気をより強く吐く
- Â:「Ơ」に似ているが咽喉の通路を狭くして空気をより強く吐く。「A」より「Ơ」に似ている。「Â」と「Ơ」との関係は「A」と「Ă」との関係と同様。
- E:「Ê」に似ているが、口を横方向に(最大限に?)伸ばして発音する。
- Ê:日本語の「え」
- I:日本語の「い」
- O:「Ô」に似ているが、口内を大きく(最大限に?)して発音する。
- Ô:日本語の「お」
- Ơ:(「あ」+「お」)/2;「あ」と「お」の真ん中。日本語の「お」より口を横方向に広くする。
- U:「Ư」のように口を横方向に伸ばして発音するのではなく、口を丸くしてキャンドルを吹くように発音する。
- Ư:日本語の「う」
- Y:日本語の「い」、「I」と似ている。
- B:日本語の「べ」のように
- C:日本語の「か」のように
- CH:日本語の「ちゃ」のように
- D:日本語の「ざ」のように
- Đ:日本語の「だ」のようですが、「た」訛りが入っておらず完全に濁音
- G:日本語の「が」、英語の「gang」。ただし東京訛りの「が」です。お年寄りの「ng」ではありません。区別:「NG」は喉を閉めてから発音するが「G」は喉を閉めずに発音する。
- GH:日本語の「が」。「i, e, ê」の前に立つとき「g」の代わりに使う。
- GI:日本語の「じゃ」
- H:日本語の「は」
- K:日本語の「か」ですが、風をはかない。英語の「k」と同じです。「K」は「C」と同じですが、「i, e, ê, y」の前に立つとき「C」の代わりに使う。つまり、「
ka」はだめです(=> ca)。 - KH:「か」プラス風を吐くこと。ロシア語の「H」と似ているが、より軽く。英語表記なら「k'h」でしょう。
- L:英語の「L」と同様。
- M:「ま」
- N:「な」
- NG:「G」に似ているが、喉を閉めてから発音する。「G」は喉を閉めずに発音する。
- NGH:「i, e, ê」の前に立つとき「NG」の代わりに使う。
- NH:日本語の「にゃー」のように。イタリア語の「Signora」の「ニョー」とまったく同じ。
- P:「ぱ」
- PH:「ふぁ」。英語の「F」と同じ。
- QU:「くぁー」のように。たとえば「Quan」は「クァン」となる。
- R:英語の「r」。日本語の「ら」に似ていますが、歌手さんの「LA」ではありません。
- S:日本語の「さ」。「しゃ」というのはベトナム中部のみ。
- T:日本語の「た」に似ているが、風を吐かずに完全に清音です。
- TH:「T」プラス風を吐くこと。つまり完全に濁音ですね。
- TR:「CH」、日本語の「ちゃ」に似ているが、ベトナム中部にのみ「CH」より重く発音する。
- V:英語の「V」と似ている。
- X:日本語の「さ」より軽く発音すればよいでしょう。
ベトナム語音節の構成
[前子音 / 無し] + [韻]
例:TUYẾT、T =前子音、UYẾT = 韻
UYÊN:前子音無し、UYÊN = 韻
韻はいろいろベトナム語声調(語形6種類)がある:uyên, uyền, uyến, uyển, uyễn, uyện後ろ子音:
無し、または:
C, CH, M, N, NG, NH, P, T
例:CA(無し), CÁC, CÁCH, CAM, CAN, CANG, CANH, CÁP, CÁT後ろ子音がC, CH, P, Tの場合:声調2種類のみ、それは上がり声調(例:TUYẾT)と重み声調(例:TUYỆT)のみ。
ベトナム語音節一覧
前子音:[None], B, C, CH, D, Đ, G, GH, GI, H, K, KH, L, M, N, NG, NGH, NH, P, PH, QU, R, S, T, TH, TR, V, X後ろ子音:[None], C, CH, M, N, NG, NH, P, T
(後日更新)
音韻を作る母音:A, Ă, Â, E, Ê, I, O, Ô, Ơ, U, Ư, Y
ベトナム語音韻一覧:下記、韻数の合計:547
ルール:
- 「K / GH / NGH + E / Ê / I / Y + ...」のみ
- 「C / G + A / Ă / Â / O / Ơ / Ô / U / Ư + ....」のみ(つまりE / Ê / I / Y以外)、例:CƠM
「QU + ... + M」の結合はダメです。例:QUAM「QU + O / Ô / Ơ / U / Ư / Y + ...」の結合はダメです。- 「IÊM」の行、「IÊN」の行、「IÊNG」の行は前文字無しではだめです。
- 「YÊM」の行、「YÊN」の行、「YÊNG」の行は前文字あってはだめです。
- 「OI」以外は「
C + O + ...」の結合はダメです。代わりに「O」を抜けて「QU + ...」を使います。たとえば、COANG=> QUANG,COEO=> QUEOなど。ただし「COI」は問題ありません(QUOIはありません)。 - 結合として問題なくてもベトナム語に使わない音節があります。たとえば「VOANG」などは使われません。
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